やわらかなおちちの感触に触れて、
幼き日の恋心は再び激しく
燃え上がるのであった。

「あ、あま、天音…
 オレとつきあってくれっ」
「はあぁ?
 くだんねー冗談やめてくんね?
 っつーか何、バツゲーム?」

しかしオトコゴコロをもつ
麗しの君は、ハナっからまともに
取り合ってくれようとしないのだ。

「ほら、小さい頃近所に住んでて
 遊んだろ!覚えてない?」
「覚えてねえよ」


冗談かと思ってたら、本当に
天音には幼い頃の記憶がないのだという。

「いちばん古い記憶は、もう
 小学生になっててさ。
 俺は男のはずなのにチンコが
 どっかいっちまってんの。
 両親を両親として認めるのにも
 ずいぶん時間かかったなあ」

…それって、どういうことだろう。

「ぷげっ」
質問を発しようとして、首筋に
一発くらう。
「過去のことを尋ねるのはおやめください。
 坊ちゃまご自身も、思い出せないと
 いうことはお辛いのです」
だけどオレにはちゃんと「彼女」との
思い出があるのに…
思い出してほしいな。オレのこと。
それから、自分が女の子だってこと。

あ、そうだ!
むかし一緒に読んだ妖怪の本があったっけ。
ユキちゃん、すごく牛鬼のページを
怖がってたよなあ。

天音、探してきたぞ!
懐かしいだろ、この本!この挿絵!

ところが、天音の反応は想像より
はるかに激しいものだった。

「………!! や…
 やあぁぁあああああっ!!!!!!」

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